診療案内
-歯周病-
歯周病とは
歯を失う原因の第1位。それは歯周病です。
歯と歯ぐきの境目にプラークや歯石がたまると、そこに多くの細菌が住み着き、歯ぐきの縁が炎症を起こして赤くなったり、腫れたりしますが、痛みなど自覚症状のないまま進行することが多いのが特徴です。さらに進行すると膿がでたり、歯を支える骨などが溶けてしまい、歯がぐらぐらしてきて、最後には歯を抜かなければならなくなってしまいます。
歯周病にかかりやすくなる要因
歯周病は生活習慣病の一種です。
治療しなければどんどん進行していく病気でもあります。
歯磨きが不十分であるだけでなく、個人の生活習慣の乱れや社会環境により、進行を早めたり重症化しやすくなることもあります。
1
磨き残し
歯周病になる一番の原因は磨き残しです。
磨き残した部分に細菌が繁殖し、炎症を起こすからです。また一部の歯が抜けたままにしている場合、被せ物や義歯のサイズが合っていない場合も歯並びが悪くなり、磨き残しが多くなります。
2
全身疾患
糖尿病によって高血糖が続くと骨が破壊されやすくなります。そのため歯を支える骨ももろくなり、歯周病が重症化しやすいと言われています。また免疫抑制剤など薬を長期服用されている場合も歯周病にかかりやすいとされています。
3
生活習慣
ふだん喫煙されている方は喫煙習慣のない人に比べ、歯周病になりやすいと報告されています。
ストレスや不規則な食生活、睡眠不足等も免疫を低下させ抵抗力が弱まり、歯周病にかかるリスクに影響します。
4
歯ぎしりや口呼吸の癖
歯や歯ぐきに強い力がかかると炎症が起こりやすくなります。歯ぎしりや食いしばりは食べる時の何倍もの力が歯にかかります。口呼吸は口の中が乾燥してプラークがつきやすくなります。こうした癖も歯周病のリスクを高めます。
セルフチェックをしてみましょう!
当てはまる項目が多い方ほど、
歯周病が進行している疑いがあります。
Check list
ブラッシング時に血が出ることがある
歯の根元が見えてきている
歯ぐきがぶよぶよしている
歯ぐきが腫れている
歯がグラグラする
口臭を指摘されたことがある
歯周病の進行度
歯肉炎
軽度の歯周病です。
歯と歯ぐきとの境目(歯周)の溝の深さ(歯周ポケット)が1~3mmになり、その溝にプラークが溜まって歯ぐきが炎症を起こしている状態です。歯磨きの時やデンタルフロスを使った時に出血しやすくなります。
軽度歯周炎
歯周ポケットが深くなり、歯を支えている顎の骨が溶け始めると「歯周炎」と呼びます。軽度の歯周炎では、歯周ポケットの深さは3〜4mm程度です。症状としては、歯茎の腫れや歯磨き時の出血に加え、冷たい水がしみたり、口臭が気になることがあります。この状態は、歯茎の下にたまった歯石を機械的に除去することで改善できます。
中等度歯周炎
中等度の歯周炎では、歯周ポケットの深さが5〜6mmになり、顎の骨が半分ほど溶けた状態です。指で歯を押すとぐらつくことがあり、歯茎の腫れや出血に加えて、歯が浮いたような違和感や強い口臭が現れることもあります。これ以上症状が進行しないように、歯石を一本一本丁寧に除去していく必要があります。
重度歯周炎
重度の歯周炎では、歯周ポケットの深さが7mm以上になり、顎の骨の3分の2以上が溶けた状態です。歯のぐらつきがさらにひどくなり、歯茎が下がって歯根が露出し、歯が長く見えることがあります。また、歯と歯茎の境目から膿が出たり、口臭がより強くなることもあります。症状によっては、抜歯が必要になる場合もあります。
歯周病の予防・早期治療の流れ
FLOW 01
ブラッシング指導・プラークコントロール
染め出し剤を使って歯にどの程度プラークが付着しているかを確認します。
歯並びや磨き方の癖に合わせたブラッシング方法を指導し、プラークや細菌を、病気が起きないレベルまで減らすことを目指します。
FLOW 02
スケーリング(歯肉より上の歯石取り)
スケーラーと呼ばれる専用器具を用いて、歯の表面に付いた歯石を取り除きます。軽度の歯周病の場合は、歯肉から上部分の歯石の除去と、適切なプラークコントロールで、完治することがほとんどです。
FLOW 03
SRP(歯肉より下の歯石取り)
歯周病が進行すると歯周ポケットに歯石がたまります。通常のスケーリングでは取りきれない歯石を取り除きます。器具で歯面を平らにすることで、プラークを付きにくくし、歯周病の進行を防ぎます。
FLOW 04
定期的なメンテナンス
治療により歯周病の症状やお口の状態が改善しても、それがゴールではありません。歯や歯ぐきの健康を保ち、詰め物や被せ物にトラブルが起きにくくするために、メンテナンスが必要です。歯の寿命は、定期的なクリーニングにかかっていると言っても過言ではなく、当院では3~6ヵ月に1度、行うことをおすすめしています。
-虫歯-
虫歯が起こる原因
虫歯の原因には、「ミュータンス菌」という細菌が大きく関係しています。ミュータンス菌は食べ物に含まれている糖質、特に砂糖を栄養源としてプラークとなり、歯の表面に付着し、酸を作り出します。この酸により歯に含まれるカルシウムが溶けて虫歯になります。特に、寝ている間は虫歯の進行を防ぐ唾液がほぼ出ないため、寝る前の食事は虫歯になる危険性が非常に高くなります。
セルフチェックをしてみましょう!
当てはまる項目が多い方ほど、虫歯のリスクが高くなります。
□
甘いものが好き
□
1回の歯みがきは3分以内
□
水やお湯が歯にしみる
□
間食が多い
□
親もむし歯が多かった
□
歯ブラシ以外の清掃用具(歯間ブラシ、デンタルフロス、糸ようじなど)は使ったことがない
□
ジュースをよく飲む
□
寝る前に歯みがきしない
□
食べ物を噛むと歯が痛む
□
歯に食べ物がよく詰まる
□
歯科医院には痛みが我慢できなくなってから行く
虫歯の進行段階
C0
…歯の表面のエナメル質が溶かされて変色したり、小さな穴が開いた状態です。
自覚症状
色の変化が少なく、虫歯になる最初の段階なのでほとんど気づきません。
治療方法
まだ削る段階ではないため、ブラッシング指導とフッ素塗布で歯の再石灰化を促進させ、経過を観察します。
C1
…歯の表面のエナメル質が溶かされて変色したり、小さな穴が開いた状態です。
自覚症状
この段階でも痛みはほとんどなく、気付くのは困難です。
治療方法
虫歯を除去し、削った部分に樹脂を詰めていきます。
C2
エナメル質の内側の象牙質にまで虫歯が進行している状態です。
穴が開き、虫歯の部分が黒くなります。
自覚症状
冷たいものや甘いものがしみて、歯ブラシの刺激でも痛みを感じます。
治療方法
虫歯を徹底的に除去し、型取りをして詰め物や被せ物をして削った部分を補います。
C3
虫歯が歯の神経まで進んでいる状態で、表面の穴が大きくなっています。
自覚症状
冷たいものや温かいものは痛みを感じ、何もしなくてもズキズキと痛みます。
治療方法
神経が虫歯菌に感染しているため、「根管治療」という神経を取る治療を行い、虫歯を除去します。削った部分は型取りをして被せ物で補います。
C4
…歯の大部分が溶けてなくなり、歯根まで虫歯になった状態です。
自覚症状
神経が死んでしまうため、いったん痛みはなくなりますが、歯根に膿が溜まり再び激しく痛みます。
治療方法
根管治療を行い、根の中を無菌化させます。削った部分は型取りをして被せ物で補います。痛みが強い場合など、症状によっては抜歯が必要です。抜歯後は入れ歯・ブリッジ・インプラントなどで歯の機能を補います。
当院の虫歯治療の特徴
01
歯を残す治療
虫歯がそれほど進行していない場合は経過観察をし、次回の定期検診でレントゲンを撮り、悪化していれば治療し、進行が止まっていれば、さらに次回の検診まで様子を見ます。できるだけ歯を削らずに残す治療をしています。
02
丁寧なカウンセリングと説明
まずは患者さまがどのような歯やお口の悩みを抱えているのか、どのようなご要望をお持ちかをうかがいます。検査の結果を踏まえ、患者さまが口の中の状態や治療計画を理解できるよう、わかりやすい言葉で説明してから治療を行います。
03
痛みの少ない治療
「虫歯の治療は痛いからいや!」という患者さまは非常に多くいらっしゃいます。当院では麻酔などを利用して痛みを感じにくくする治療法を取り入れていますので、患者さまは安心して治療を受けられます。
できるだけ痛みを少なくする
ための医療機器
電動注射器
進行した虫歯を大きく削る治療をする時には痛みが出ないように麻酔が必要です。当院では麻酔液を注射する時に電動注射器を使用します。コンピュータ制御で麻酔液をゆっくり注入でき、過度に圧力をかけず痛みを軽減できます。
表面麻酔剤
どんなにていねいに麻酔注射をしても、針を刺す時には痛みがあります。表面麻酔薬を歯ぐきや粘膜に塗って、しばらくすると感覚が麻痺し、注射針を刺す時の「チクッ」とした痛みを和らげます。
細い針
針は細ければ細いほど刺したときの痛みが軽減されます。また針は数字が大きいほど細くなります。多くの歯科医院で使われている針は30Gであるのに対し、当院では33G(0.26mm)の極細針を使用しています。
虫歯治療で使用される詰め物・被せ物の種類
虫歯治療で使われる詰め物や被せ物には、いくつかの種類があります。
材料により保険が適用されるもの、自費診療になるものがあります。目立ちにくい材質の物を希望される方も耐久性を重視される方もいらっしゃるでしょう。ここでは虫歯治療後の詰め物、被せ物の種類ごとに特徴とメリット・デメリットをご紹介します。
保険適応
詰め物(インレー)
コンポジットレジン
虫歯治療で用いられる代表的な詰め物です。
悪くなったところだけを除去し、直接埋めて固めるため、歯を削る量を少なくできます。また治療してすぐに詰めることができるため、治療回数を減らせます。
C1~C2の虫歯治療に使われることが多く、進行した虫歯には使えない場合もあります。白色のプラスチックで金属アレルギーの患者さまも使えます。
詰め物(インレー)
メタルインレー
一般的に「銀歯」と呼ばれる金属の詰め物です。素材は銀ではなく、金銀パラジウム合金です。金属のため強度があってすり減りにくく、奥歯に使われることが多い素材です。
ただし、酸化し錆びやすい、金属の溶け出しによる歯や歯ぐきの変色や金属アレルギーのリスクがある、目立つ、歯より硬いため歯が割れることがあるなどのデメリットがあります。
被せ物(クラウン)
レジン前装金属冠
主に前歯に使用される被せ物。
金属でできた被せ物の表面にプラスチック素材の硬質レジンを貼り付けたものです。見た目が白く、歯に似ている、被せ物の内側が金属のため、強度が高いという特徴があります。
ただし、プラークの付着、変色、摩耗が起こりやすく、口を大きく開けると裏側の金属が見えるなどの欠点があります。
被せ物(クラウン)
メタルクラウン
被せ物すべてが金銀パラジウム合金を使用した銀色の人工歯で一般に銀歯と呼ばれています。金属のため強度が高く、主に強い力がかかる臼歯に使用されるクラウンです。酸化し、錆びやすく、黒く変色することがあり、歯ぐきにも色が沈着するおそれがあります。金属アレルギーのリスクがあり、見た目が劣ります。
被せ物(クラウン)
CAD/CAM冠
セラミック(陶材)とプラスチック(樹脂)から出来ており、ハイブリッドセラミックに組成が近く、見た目が白い被せ物です。臼歯に保険適用できます。金属不使用のため、金属アレルギーや歯ぐきへの着色はありません。長期間使用していると多少変色があり、またすり減りやすく、強い衝撃で割れることがあります。
自費診療(自由診療)
詰め物(インレー)
ゴールドインレー
貴金属の金を使用している金合金を使用する詰め物です。耐久性が高く強度があるため、主に奥歯用に使用されます。錆びにくく、歯肉が変色しにくい。安定した金属でできているので、金属アレルギーが起こりにくい。またメタルインレーより軟らかいため歯が割れにくいという特徴があります。逆に金属であるため見た目はよくありません。
詰め物(インレー)
セラミックインレー
セラミックを使用した詰め物です。自然の歯のような白さと透明感があり、見た目の違和感があまりありません。インレー自体も歯ぐきも変色しません。また金属アレルギーが起こる心配はなく、プラークが金属に付着しにくいという長所があります。ただし、強度はやや劣り、強い衝撃が加わると割れることがあります。
被せ物(クラウン)
ゴールドクラウン
「金合金」や「白金加金」等の貴金属を使用した歯に優しいクラウンで、すべてが金色です。強度が強く、ほとんどの部位に使用でき、虫歯になりにくい、錆びにくい、金属の溶け出しによる歯ぐきの変色、金属アレルギーなどが起こる可能性が低い、歯が割れにくいというメリットがあります。金属であるため目立ちます。
被せ物(クラウン)
メタルボンドクラウン
中身は金属で、表面にセラミック(陶器)を焼き付けて作成された被せ物です。色調が自然なため、見た目が良いのが特徴です。金属を使用しているので耐久性があり、セラミック素材のために変色もしません。裏側から金属が見え、金属の種類によっては金属が溶け出すことによる歯ぐきの着色や金属アレルギーのリスクがあります。
被せ物(クラウン)
オールセラミッククラウン
すべて白い陶製の材料、セラミックだけで作った被せ物です。透明感や微妙な色味が出せるため、自分の歯に近い自然な白さ、質感にすることが可能です。また変色せず、金属アレルギーや歯ぐきへの着色の心配もありません。プラークが付きにくいという特徴もあります。ただし、強い衝撃で割れることがありますし、歯ぎしりの強い人には使用できません。
被せ物(クラウン)
ジルコニアクラウン
人工ダイヤモンドと呼ばれるほど強度が高いジルコニアを土台にしたセラミック製の白い被せ物です。審美性にも優れた素材で、金属を一切使用しないため、金属が溶け出すことによる歯ぐきへの着色、金属アレルギーなどの心配がなく、奥歯に使用することも可能です。ただし、作成に時間がかかる場合があります。
-親知らず-
親知らずは
抜かないといけないの?
親知らずとは、前歯から数えて8番目にあり、最も後ろに位置する永久歯で、20歳前後に生えてくることが多い歯です。親知らずは生えるスペースが少なく、傾いて生えてきたり、歯ぐきに埋まった状態になっていたりすることがあります。歯並びが悪く、歯ブラシが届きにくいため虫歯や歯周病にかかるリスクを高めます。最悪の場合は隣の健康な歯にも影響を与えてしまうため、早めに抜歯しておくことが推奨されます。
抜いた方がよい親知らず
手前の歯と同じように生えてるが、歯磨きが上手にできず、虫歯になった場合、またそのリスクがある場合
親知らずが中途半端に生え、歯の一部だけが見えている状態で、不潔になりやすく歯ぐきの炎症が起きやすい場合
親知らずが横向きに生えてきていて、前の方の歯に何らかの影響を及ぼしている場合
親知らずが骨の中に完全に埋まっているが、痛みや腫れなど不快な症状がある場合
親知らずがあることで、歯並びやかみ合わせを悪くする恐れがある場合
当院の治療について
親知らず抜歯の手術にかかる時間は30分から1時間程度ですが、状態により大きく異なります。
歯の大部分が骨の中に埋没、歯と骨の癒着があったり、
歯の根の形が複雑だった場合は抜くのにもかなりの時間がかかります。
01
歯科用CTの使用
親知らずが生えている場所は太い神経や血管の近くにあるため、抜歯には精密な検査が必要です。当院では歯科用CTによる検査を行い、親知らずの状態と神経などとの位置関係を正確に把握した上で、手術を行っています。CTは患者さまへの負担の少ない低被爆の装置で、短時間で撮影ができます。
02
事前のカウンセリング
歯を抜くことに不安を感じる患者さまが多いため、親知らずの抜歯がなぜ必要か、放置しておいたら、どのようなリスクがあるのか、などを抜歯の前にていねいに説明します。同時に疑問点や要望などを聞いてお答えするように心がけ、患者さまが納得されてから抜歯を行うようにしています。
03
外部の医療機関への紹介も可能
CT等による検査の結果、親知らずと血管や神経が近くにある、歯根が肥大化している、曲がっている、または他の疾患があるなど、手術の難易度が高い場合は提携している外部の医療機関に紹介させていただきます。
04
衛生面の配慮
当院では使用した器具は、すべて専用の滅菌器によって滅菌、消毒されています。そして使用直前に滅菌パックから取り出したものを抜歯に使用しています。また口腔外バキュームや空気清浄機の完備によって感染対策も十分に行っていますので、安心して受診してください。
抜歯後の注意点
1
抜歯後、通常は抜歯部位にたまって固まった血液が傷を保護し、骨や神経が露出しないようにして、正常な治癒を促進する役割を果たします。血流がよくなると血が止まりにくくなるため、骨や神経が露出してズキズキと痛みが出たり、出血しやすくなったり、腫れやすくなるなど、外部からの刺激を受け、感染リスクも高くなります。そのため、抜歯後は激しい運動や飲酒は避けてください。
2
入浴も熱い湯につかることはやめ、シャワー程度にしておきましょう。
3
歯茎を切開して抜歯した場合にはある程度は腫れる場合があります。
ほとんどの場合2~3日がピークでその後落ち着いてきますが、人によっては1~2週間以上かかる場合もあります。
4
抜歯後は、抗生物質と鎮痛薬が出ます。抗生物質は指定された日数分飲むようにしてください。
-入れ歯・ブリッジ治療-
歯を失ってしまって
お困りの方へ
歯の欠損とは虫歯や歯周病、または外傷などで永久歯を失ってしまった状態です。欠損歯を放っておくと、お口の中の各部位が保っていたバランスが崩れてしまい、歯並びが悪くなる、食べ物が噛みにくくなる、肩こりや顎関節症になる、口元や顔立ちが崩れることにつながります。歯を失ったらできるだけ早く、ブリッジや入れ歯など、歯の欠損を補う治療をすることをおすすめします。
ブリッジ治療について
歯がなくなった場合の治療法の一つ、ブリッジはその名の通り、なくなった歯の両隣にある歯を削り、それを土台とした被せ物を作り、橋をかけるように真ん中の歯を支える治療方法です。両端の歯と真ん中の歯は3本で1セットとなり、両端の歯は固定され、入れ歯のような取りはずし式ではありません。
メリット
・
取り外しの必要性がない
・
両隣の歯を土台にして固定するので、しっかり噛むことができる
・
金属バネを必要としない装着方法なので、異物感がなく、審美性も高い
デメリット
・
土台となる歯を削る必要がある
・
土台となる歯に負担がかかるため、歯の寿命が短くなる
・
欠損歯が多い場合には適用できない
入れ歯治療について
入れ歯治療とは、虫歯や歯周病、事故による外傷などで歯を失った箇所に、代わりに取り外しの可能な人工の歯(義歯)を置くことにより、歯の機能を再現する治療です。総入れ歯と部分入れ歯の2種類があります。総入れ歯はすべての歯を失った場合に用いるもので、口の中の粘膜に粘着させて固定させます。一部を置き換えるタイプの部分入れ歯は、残っている歯に金属のバネを引っ掛けて固定して使います。
メリット
・
入れ歯によっては保険の適用が可能
・
欠損歯が多い場合にも適用が可能
・
残っている歯を削らなくて済む
デメリット
・
しっかり噛めない
・
装着時の違和感、不快感が大きい
・
歯肉と入れ歯との間に食べ残しが溜まりやすい
・
正しい発音ができなくなる可能性がある
・
取り外してお手入れをする必要がある
入れ歯・義歯の種類
スマートデンチャー
弾力性のある樹脂で固定する部分入れ歯です。従来の入れ歯は金属のバネを使用して歯に固定していたため目立ってしまいました。スマートデンチャーのバネは歯ぐきによく似たピンク色をしているため見た目が自然です。
メリット
・
薄く、弾力があるため、装着感が良い
・
重さが本来の入れ歯の半分程度
・
入れ歯だと気づかれにくい
デメリット
・
症例よっては金属バネや金属補強を用いざるを得ない事がある
・
本来の入れ歯に比べ、少し大きい
・
保険適用外
金属床義歯
金属床の総入れ歯は、金属フレームを使用することで強度が確保され、従来、一般的に使用されていたレジン(プラスチック)の入れ歯よりも薄く、違和感も少なくなり、食べ物や飲み物の温度も伝わりやすくなりました。
メリット
・
丈夫で壊れにくい
・
薄く軽く作ることができ、違和感が少ない
・
熱伝導性に優れているため、食べ物の温かさや冷たさを感じることができる
・
臭いや汚れが付きにくい
・
レジンでできた義歯と比べて薄さが1/3
デメリット
・
破損した場合は補修が困難
・
金属アレルギーのリスクがある
・
保険適用外
-インプラント-
インプラントとは
インプラントとは失ってしまった永久歯の代わりに、人工の歯根を顎の骨に埋め込み、それを土台に人工の歯を取り付けて歯の機能を取り戻す治療です。歯を失う前とほぼ変わらない噛み心地と見た目を取り戻すことができます。また他の歯に負担をかけずに固定するため、残った歯を守ることにもつながります。
インプラント治療の流れ
01
写真準備中です
歯科用CTの使用
インプラントを埋め込んだ位置が適切でなかった場合、術後に唇や顔に違和感が残る、痛みが出るといった症状が出るケースがあります。そのような事態を防ぐために歯科用CTを利用して、顎の骨の形や状態、歯根の形態、神経や血管の位置などを立体的に把握できるため、インプラントを埋める位置を決める時に役立てています。
02
写真準備中です
インプランターの使用
インプラントを埋め込む時などに使います。回転速度、インプラントを締め込む力の程度や、注水量などを適切に設定でき、一定にコントロールしてくれます。熱を発生させにくいので、術中の痛みや術後の不快感を軽減する効果があります。また、ライトでお口の中を明るく照らせるので、より安全に手術を行なえます。
03
適切な噛み合わせに調整
噛み合わせが適正に調整されていなければ、インプラントに不要な力が加わり、破損といったトラブルが起こるかもしれません。また他の歯に負担がかかって虫歯や歯周病になったり、頭痛や肩こりの原因になることもあります。当院では噛み合わせを調整し、インプラントを長持ちさせ、体やお口の健康も守っていきます。
04
骨が少ないなどの難症例に対応
他院でインプラント治療が難しいと言われた方は、治療可能な場合があるため、ぜひ当院へ一度ご相談下さい。例えば骨が少ない方は別途骨造成手術が必要になりますが、対応が可能です。また当院での手術が難しい場合は、提携している病院を紹介させていただきます。
インプラントのメリット
1
自然な見た目
天然の歯と見分けがつかないほど自然な見た目を再現できるため、自信を持って笑顔で過ごせます。
2
他の歯に負担をかけない
ブリッジと違い、隣の歯を削る必要がなく、周囲の歯を保護できます。
3
長期的な耐久性
適切なケアを行えば、長期間にわたり使用可能で、入れ歯より安定性が高くなります。
4
噛む力の回復
インプラントは固定されているため、しっかり噛む力が戻り、硬い食べ物も自然に楽しめます。
インプラント治療の流れ
01
検査・診断
CT撮影や全体のレントゲン写真、口腔内カメラで撮影し、顎の骨の密度や厚さ、また神経や血管の位置などを把握します。またCT画像を使ってインプラント体(歯根部)を埋入する正確な位置を確認します。
02
ガイド(手術補助器具)
あるいは診断用ステント
の型取り
手術ではインプラント体を正確な位置、角度に埋入するサポートをするガイドという道具を使います。また歯の形やインプラント体を埋める位置を判断するために必要な診断用ステントという歯形の模型の型を取って作成します。
03
カウンセリングにて
費用の説明
インプラントは自費診療になりますので、非常に高額になり、かかる費用を説明し、納得されてから治療するようにしています。また手術が住んでも、定期的に来院していただくので、その費用も合わせてお伝えしています。
04
1次手術→消毒→抜糸
顎の骨にドリルで穴を空け、歯の根にあたるインプラント体を顎の骨に埋め込んでいきます。骨が少ない方は別途骨造成手術が必要になります。手術時間は約1~2時間かかります。一次手術の抜糸は、一般的に手術から1~2週間後に行われます。
05
安静期間
インプラント体が骨と結合して一体化するのを平均2ヶ月~3ヶ月ほど待ちます。インプラント体が、顎の骨に埋め込まれて結合する「骨性癒着」することで、本物の歯根のように被せ物を支えることができるように待ちます。
06
2次手術→消毒→抜糸
1回目のインプラント手術の後にインプラント体が完全に粘膜の下に覆われるため、歯ぐきを切開してインプラント体と骨が定着していることを確認します。インプラントの頭に背の高いキャップを取り付けて歯ぐきの上に出し、歯ぐきの形が整うのを待ちます。
07
土台(アバットメント)
の装着
1~2週間後、骨に定着したのを確認してアバットメントという土台をインプラント体に装着し、仮歯を付けます。
08
被せ物の型取り
患者さまにあわせたオーダーメイドのトレイまたは器を用いて、インプラントの型取りを行います。二次手術で装着したキャップを取り外し、歯となる被せ物の土台を取り付けます。その後、被せ物を装着して完成です。
09
定期的なメンテナンス
安定した良い状態をキープするために3ヵ月から6ヵ月に一度、定期的に検診を受け手受けてください。インプラントも自分の歯と同じようにプラークが付着しますので、メンテナンスは欠かせません。
はじめてインプラント治療を行うみなさまへ
メンテナンスが重要
インプラントは顎の骨としっかりと結合させることで、自分の歯のようにしっかりと噛むことができるのが最大の魅力です。しかし覚えておいてほしいのが、インプラントは手入れの必要な物だということです。手入れをしなければプラークが付着して細菌が増殖し、インプラント周囲炎を引き起こします。症状が悪化すれば骨が溶け、インプラントが抜けてしまうこともあります。インプラントは術後もメンテナンスが必要な物だと理解して手術を受けてください。
-ホワイトニング-
ホワイトニングについて
歯みがきや歯のクリーニングでは落ちない、加齢などによる歯の黄ばみを、歯を削らずに白くする方法です。当院のホワイトニングは、専用のホワイトニング剤を歯の表面に塗布して、エナメル質の内部に浸透した歯の黄ばみや汚れを分解して、歯をもともと持っている白さを取り戻す施術です。歯を白くしたい方はご相談ください。
ホワイトニングの種類について
当院ではホームホワイトニング行っています。
ホームホワイトニングは、歯科医師の指導のもと、自宅で行う治療です。まずは歯型をとり、その型に基づいて専用のマウスピースを作製します。夕食後、歯磨きをしてから、ホワイトニングジェルを流し込んだマウスピースを装着するという方法で歯を白くします。
ホワイトニングのメリット
01
歯を削る必要がない
当院のホワイトニングでは、専用のホワイトニング剤を使って色素を分解し、内側から白くするため、歯を削る必要がありません。
02
自然な仕上がり
当院のホワイトニングでは、専用のホワイト天然の歯を時間をかけて白くするため、ご希望通りの自然な白さに仕上がります。
ホワイトニングの流れ
01
カウンセリング
ホワイトニングについての説明や注意事項をお伝えします。患者さまのご希望の白さなど、施術回数、期間などについてお伺いいたします。
02
ホワイトニング用マウストレーの作成
歯の型を取って患者さまにぴったりのマウストレーを作成します。トレーができあがりましたら、ホワイトニングジェルとともにお渡しいたします
患者さまが行うステップ
01
ブラッシング
ホワイトニングの効果を上げるため、ホワイトニング前に歯間のブラッシングをして汚れを落としてください。
02
ホワイトニングジェル
の注入
1歯あたり米粒2つ分を目安にマウストレーにホワイトニングジェルを注入してください。
03
マウストレーの装着
マウストレーを2時間装着してください。ジェルがあふれ出た場合は、すぐに拭き取ってください。ホワイトニング後は歯間をブラッシングし、ジェルを洗い流します。
04
マウストレーの洗浄
ホワイトニング終了後はマウストレーを歯ブラシで洗ってください。マウストレーが変形する恐れがありますので、温水で洗わないでください。
05
マウストレー、
ホワイトニングジェル
の保管
マウストレーは、トレーケースに入れて保管してください。ホワイトニングジェルは冷蔵庫で保管してください。
初めてホワイトニング治療を
行うみなさまへ
永久歯は生えかわることがありません。そのため食べ物や飲み物が原因で着色したり、加齢による歯の変化で黄ばんだりします。その歯を自然な白さにするのがホワイトニングですが、1回で白くなるものではなく、効果には個人差があります。また、ホワイトニングの効果は永久ではなく、早い人は施術後3日後から色が戻り始めます。より白い歯を求める方には定期的な施術をおすすめしています。
-歯ぎしり・食いしばり-
歯ぎしり・
食いしばりとは
朝起きた時に顎がだるい。痛い時がある。歯や歯ぐきが全体に違和感がある。口が開けにくい。このような症状がある方は、寝ている間に歯ぎしりをしている可能性があります。歯ぎしりや食いしばりを放置すると歯周病が悪化し、肩こり、頭痛、めまいなどさまざまな症状を引き起こしてしまう可能性があります。顎が開けにくい、大きく開けると痛い、歯が冷たいもので染みやすい、慢性的な頭痛や肩こりがある等の症状がある場合は、歯科医の受診をおすすめします。
歯ぎしり・食いしばりが
歯に与える悪影響
01
口周りの不調
毎日、強く咬み合うことで、歯の磨耗、破折、歯がしみる、噛むと痛い等の不調、歯肉炎、歯周病などのや疾患、顎の筋肉、関節、さらには骨にまで影響を及ぼします。治療した歯のつめ物がすぐにダメになる、時間をかけて矯正したのに結局歯ならびが悪くなってしまうこともあります。
02
知覚過敏
歯の表面のエナメル質がはがれ、象牙質の露出し、知覚過敏になることがあります。虫歯が見当たらないのに冷たいものがしみる、歯ブラシが当たると激痛が走る場合は、知覚過敏の可能性があります。
03
顎関節症
口を開けると顎の関節に痛みを感じる、顎の左右の関節の動きにズレがあって違和感があるといった症状は顎関節症である可能性が高いと言えます。また、物を噛むと顎の関節に痛みを感じる、顎が外れそうになるケースも同様です。
04
顔の変形
片側だけの「食いしばり」をしている人が一番危険です。食事の際も同様に片側だけで噛む癖のある方が多くいらっしゃいます。その癖を改善しなければ、力を加える側だけ顎の筋肉が発達して、顔の歪みを引き起こす原因になります。
05
身体の不調
歯ぎしりが原因で肩こりや頭痛、腰痛、腕のしびれ、倦怠感などなどさまざまな症状に発展し、全身にまで影響が広がることがあります。
歯ぎしり・食いしばりの原因
歯ぎしりの原因ははっきりとはわかっていませんが、多くは「ストレス」と「噛み合わせ」と言われております。身体的、精神的ストレスが多い方は歯ぎしり・食いしばりする傾向にあると言われます。また、歯並び・噛み合わせの問題や、被せ物・詰め物が合わない場合や、永久歯と乳歯の生え替わりの時期にある不快感などが原因で起きる子ども特有のケースもあります。歯科で対応できる症状もありますので、口の不調や全身の倦怠感がありましたら、一度受診してください。
歯ぎしり・くいしばりの
対処法
マウスピースでダメージの緩和
歯ぎしりの原因ははっきりと分かっていないため、当院では歯ぎしり・食いしばりによって生じるダメージを和らげるようにしています。マウスピースを使用することにより、歯に加わる力を分散させ、歯や詰め物、被せ物が欠けたり割れたりするのを防ぐことができます。また、顎関節症の改善や筋肉の緊張を解消する効果もあります。